2013年2月12日火曜日

BRM210熊本300km(ブルベ)を走り終えて

10日のブルベ、BRM210熊本300kmの正式リザルトがAJ福岡のページにアップされました。
私のタイムはゴール時間5:07分、タイム19時間7分で完走。

GPSのデータでは距離304km、走行時間15時間2秒、平均走行速度20.2km/h、総時間18

時間44分。

実際には10時スタートでも順番にスタートしていくので10時ぴったりではなくタイム差があります

ので実際の時間的にはGPSのほうが正確かなと思います。

いずれにしても19時間で完走です。

走る前に立てた見込み時間と実際の時間を表にしてみました。



PC1までは予定通りのように見えますが、実際にはこの間信号がかなり多く、ストップアンド

ゴーを繰り返していますので、走行速度としてはかなり早い速度で走ってます。

また、そのままのペースで八代を抜け球磨川沿いの走りやすく信号の少ない道に出たため

PC2への到着は約1時間前とかなりの早いペースになりました。

このあたりは集団で走っていた効果ですね。

PC2~PC3間は最初の難関、久七峠。

もともと予定していたより休憩時間が20分程減っているので、これまでのペースでいけば

更に予定時間より早くなっているはずですが変わっていません。

つまり、この峠越えでは見込みよりも20~30分時間がかかったことに。

PC3~PC4は2番目の難関、紫尾峠越え。

ここではパンク対応もあり実際の休憩時間は予定よりも20分程少ないのですが、これまでの

貯金及び早めた休憩時間を全て使って差がゼロに。

ただし、時間を図っていないので感覚的ではありますがパンク対応で1時間20分もかかって

いないはずなので(おそらく30~40分でないかと思う)、ここも峠越えで見込みより時間がかか

ったと思います。

PC4~PC5ではあきらかにペースが落ちました。

湯の児~津奈木から二見まで続くアップダウンがほんときつかった。

PC5~ゴールまでは数値的結果でみると頑張ったなという感じです。

PC5での皆さんの応援や最後のひと踏ん張りということもあって、予定には入れていなかった

休憩も入れたけど時間を取り戻しています。

ここはただひたすら足を回したという感じです。

これを元に今後の計画に活かしていきたい。

前回の200kmに続き、今回もちょっとした反省点としては最初のPC1までのスピードをもう少し

落としたほうがいいと思ってます。

前回そう思ったので今回はと考えていましたが、やはりスタート後の集団状態で良くも悪くも集団

のスピードに引っ張られ自分としては少しオーバーペース気味です。

266号線の蓍町(めどまち)橋から313号線、312号線で松橋までは結構アップダウンがあり、

スタートして間もないこともあり、この区間をハイペースで進んだことで後に脚にきてます。

これが前回だと金峰山、今回だと久七峠あたりに出ています。

本格的なのぼりに差し掛かった時点でへばってる。

おそらくPC1、PC2までの時間がもっと遅くなってもトータルではあまり変わらないように思う。

さてさて、計画の立て方についてはいろいろありますが、今回これは良かったと思ったアイテムが

2点あります。

ヘルメットにつけるヘッドライト


これは便利というか夜間走行する上では非常に良い。(今回はじめて利用しましたが)

まず路面が見やすい、顔が向いているところを照射するので目線の先が常に明るく視界が良好

である。

カーブの続く下りでは特に有効。

またトラブル時など手を使いたい場面でも手元を照らす事ができます。

作業効率がおそらく全く違うと思います。

ライトを地面に置いて、うまく照らすように置き方を調整したりということがいらない。

腰用のサポーター



前回200kmの際、腰も痛かったので急遽準備。

スポーツショップゼビオでもっとも安いものを購入。(その分シンプルなんですが、逆に頻繁に

付け外しをするにはこのほうがいい、何度もトイレに行くし)

今回はほとんど腰が痛くなることが無し。(全く無いわけではなく普段の80km乗ったくらいの

感じで済んでいる)

それにまた、ウレタン素材のようなもので出来ているのですが腰~お腹周りの防寒にもなり、

2重に良かった。

いっぽう、左足につけた膝用のサポーターですが、良かったような悪かったようあイマイチ効果

はわかりません。

というのは、終わってみて前回の200kmほどの痛みは無いので、そういう意味ではよかった

のかも。

ただ、サポーターが厚手なんですが膝を曲げた際に、膝の裏側に厚みが出来、それを関節が

挟み込むようになるので、なんだか膝裏と横が痛い。

短時間なら問題ないと思うけどほぼ1日中、足を動かし続けているのでもう少し薄手のサポー

ターやもしくはやはりCW-Xなどのようなサポートウェアのほうが効果的かもしれない。

トライアンドエラーでいろいろと試していく必要はありますが、今回は沢山の収穫があった。

自分の現在の能力との関係もあるが、これまでのサイクリングの延長で考えられるのはここま

で(300kmまで)かなと思う。

これ以上だと自転車の装備を含め元から考える必要があるかな。(あくまで私の現状ではとい

うことです)

普段のロードバイク(シクロクロスバイクですけど・・・)にその時だけライトをつけ足して、大きな

サドルバックつけてということではなく、根本的に長距離を走る(山岳を含めた)ことを前提にし

た構成にしていかないとと思う。

ライトやパッキング、ギア比などなど。

400kmになると必ず仮眠が必要になるし(今回もゴールからショップに戻る間、かなり眠かっ

た、というか明らかに寝てたところがある)、また天候の変化も大きい。

また400kmになると獲得標高も3000mを越えるのでギアもワイドにしていかないといけ

ない(貧脚ですからね~)。

また一時的な取付だと、どうしても固定力が弱いものがある。

今回は幸運にも雨にはならずに済みましたが。

ただ更に考える事が増えてそれはそれで楽しいとは思う。

マラソンやトライアスロン、登山に比べると知名度も低く地味ですが、それらの同様奥が深く

達成感のあるすばらしいものだと思います。

いわゆるロングライドイベント等がマラソンやトライアスロンに近いとして、ブルベはどちらかと

いうと登山に近いかもしれない。(装備やルート、ビパークなど)

このブルベ、今では全国で行われていますので興味のある方、是非参加されてみてはいか

がですか。

女性の方も参加されていますよ。

きついとかなんとか悲壮感があるように書いたりしてますが、意外とみんな楽しく走ってます。

試に200kmに参加してみるというのもいいと思いますよ。

2回しか走ってない私が言うのもなんですが。

それだけ魅力ありますよ!

ということで。

2013年2月11日月曜日

【走行記】BRM210熊本300km(ブルベ)完走

2月10日(日曜日) 8時 快晴

長い一日のはじまり



10時のスタートにむけ朝8時にショップを出発




スタート地点の弓削小学校では既に受付がはじまっていた



次第に参加者が集ってくる



今回も顔なじみの方が沢山参加されていて、なにかと心強い

駐車場い様子を見に行くとちょうとリーフさんが準備中でご挨拶

電脳化されたリーフさんのコクピット周り




今回は新アイテムのフロントバックを投入とのこと

このあたりのいかに自分の使いやすい自転車を作り上げるかもブルベの大きな楽しみの

ひとつです



こちらはリカンベント

なんかかっこいいです

AJ福岡の会長さんのだそうですよ




おなじみメカTさん

メカTさんも今回からリーフさん同様、電脳化しておりました




おっ、ワッキーさん

病み上がりで大丈夫かな?私も病み上がりだけど。。




ワッキーさんのリアバック、リクセンカウル製
これはなかなかよさそうです



ポケットが沢山あって小分けできるんだよね~ということです

確かに

オルトリーブのバックだと奥に入れたもの出し入れするのはちょっと面倒だし



そうこうしてるうちに沢山集まってきました




まずは簡単な説明を



スタート位置に整列しスタートを待つ参加者の皆さん



10時とともにスタート!
みんな元気に帰ってこようね!


スタート後、しばらく走るバイパスは信号も多く、信号の都度溜まってしまいます。





おっ、リカンベント登場!



注目度高し。

リカンベントが来ると皆いっせいにそちらを見る。




この後は城南のアップダウンを超えて南下、松橋を経由し小川あたりから3号線に入り最初の

チェックポイント八代のココストアを目指す。

このあたりではワッキーさん、リーフさんなどと同じパックで走行。

まだなんとなく余裕あり。



第一チェックポイント、八代のココストアに到着。(43.1km地点、11時46分到着



ここには、なんとのぶさんがサイクリングをかねて応援に来てくれていました。

ありがとー!

メカTさん、リーフさんとのぶさん。




出発前に撮ってもらいました。

いやいやまだ余裕の表情、まだ40kmちょっとだからね~。

この先はきつかった。。。




八代を出ると球磨川沿いを人吉まで。

この日の球磨川はほんとに綺麗で快適でした。

この球磨川沿いを走ってるときはまだまだ皆余裕もあり、また景観もよく、走りやすい道路状況で

皆な楽しそう。



快晴の球磨川を走る


徳さんも調子よさそう




ワッキーも楽しそう、インフルから復帰したばかりですが大丈夫すですね!



私と同様300km初のメカTさんも楽しそうに走行



8名ほどのパックで球磨川沿いを楽しくサイクリング

しかしこの後、球泉洞の上りがはじまり、人吉までのぼりが続く




予想どおり一番足のない私は皆さんから大きく送れ人吉まで一人旅。。。。

またこの上りあたりで前回の200kmで痛めた左足がかなり痛み出した。

念のため膝用サポーターをしてきたが、結構痛みがする。

この時点で痛み出したのには正直参った、まだ100kmも来てない。



人吉では第2チェックポイントのセブンイレブンでさっと買い物を済ませ、念願のお昼タイム

近くのすき屋へ

ここは事前に徳さん、メカTさんが行く予定にしていたところで、仲間同士でそこへ集合すること

となった

第2チェックポイント(97.0km地点、14時08分着




やはり座って食べるちゃんとしたご飯はいいですね

疲れの取れ方も違うような気がする

コンビニの外でなんか食べるより





しかし、それにしても皆の食欲は凄い

大盛り、特盛り、メガ盛りなんていう人もいたし

私はネギ牛丼の普通盛り

十分なんだけどな。。。



お腹も膨らんで、これから最初の難関、久七峠へ向かいます

この峠を越えたら鹿児島県

そしてもう進むも戻るも峠越え、あとは行くしかありません

比較的ゆっくり食事が出来たせいか、膝の痛みも少し和らぎ、行くことにしました



最初は皆と



しかしやはり次第に遅れ


さらば友よ

一人旅開始



と、峠の上り途中、道端の自販機前で徳さんとメエカTさんが休憩中

そこで合流し、以後ゴールまで3人の旅が始まりました

でもよかった、深夜の山越えを含め一人よりも三人のほうが心強い

そしてようや久七峠を上り、長い長い久七トンネルへ

このトンネルの中で県境を越えます

このトンネル、なんと全長3.9kmあるそうだ

いや長い長い

下りだからまだいいけど逆走だと嫌だろうな~

以前のブルベ400kmでは逆送だったそうです(それは嫌だ。。。)




トンネルを抜けると、今度はダウンヒル

一気に伊佐の町へ

伊佐を経由してさつま市の第3チェックポイントへ向かいます



3人でさつま市へ向かう



さつま市の第3チェックポイントのファミリーマートへ到着(150.9km地点、17時37分着

丁度先行していたワッキーさんが出発するところと入れ違いに

ここでは17時を回っており、これから向かう紫尾峠で日が落ちるのは確実

皆さん夜間走行の準備を行ってました

私もここでヘルメットにヘッドライトを装着、また防寒のためグローブを2重に。



チェックポイントを出たところでかなり日が落ちてきました




ナイトライドのはじまり

夕焼けが綺麗だったなぁ



前灯、尾灯を点けて夜間走行開始


紫尾峠を上る

いやいやキツイ。。。

もうかなりへばりました、ここでは。

ただただ峠を目指して暗闇の中を上る

他の2人もきつそう

ようやく峠のトンネルへ



ここから今度は長い長い夜間のダウンヒル

ヘルメットにつけたヘッドライトが威力を発揮、また事前にてれすけさんからアドバイス頂いた

ライト等のおかげもあって問題なく夜間の山下りを行うことができました

そしてくだりきった出水の町で小休止の為ローソンへ



まだまだ徳さんも元気!

しかしこの後事件が。。



メカTさんもなんならごそごそと準備中


トイレ休憩&補給を済ませて出水をスタート

水俣の第4チェックポイントを目指します

ここからは海岸沿いを走行

しかし、紫尾峠の下りから強烈に冷えてきました

海岸線に入ってからは風もあり、更に冷たさが増す



あと5km程で水俣のチェックポイントというところで、なんと徳さんが痛恨のパンク!

夜間で暗く道路の溝(段差)に気付くのが遅れ、前輪をリム打ちパンク
道端でチューブ交換

しかし、強烈な冷えと暗さ、なかなか思うようにいきません




交換したチューブのバルブが破損してしまいダメに

予備のチューブは徳さんが1本、メカTさんが1本所持、私はチューブラータイやなのでタイヤは

あるけどチューブは持ってない

なのでメカTさんのチューブを使用

チューブを交換しいざ出発というところで、あれれ・・・・・・・・・・

なんと後輪もパンクしている・・・・・・・・・・・・・

一同沈黙

もう交換用のチューブはありません

パンク修理セット(ゴム糊、パッチ、紙ヤスリ)でパンクしたチューブのパンク修理をすることに

その間、メカTさんが5km先のチェックポイントへ走り、そこに居ると連絡の取れた仲間のSさん

にチューブを貰いに。

なんとかチューブの修理も出来、チェックポイントへ向かう途中で、戻ってくるメカTさんとも合流

し再び3人でゴールを目指します




第4チェックポイント到着(197.9km地点、21時28分着




ようやくここまで来た。



第4チェックポイントでは持参したモンベルの防寒着を着込む。

徳さん、メカTさんもダウンジャケットを着込んで防寒。

ほんと痛いくらいの冷えで持ってきて良かったとつくづく思うことに。

その後は終盤の難関、湯の児、津奈木の連続するアップダウン。

ここは既に200km走ってきてるだけにほんとにきつい。

ルートラボで見ると大したことないように見えるけど、急激なアップダウンで脚が削られます。

なんとか赤崎展望所へ到着。




そこから更に下り上りを繰り返し、ようやく最後のチェックポイント。

八代のローソンに到着。(256.6km地点、1時59分着




少し先に着いたライダーが結構いるみたいだ。



そしてここではまた嬉しい応援が!

深夜だというのに(既に1時30分すぎです)、Horiさん、Hさんが応援に来てくれてました。

こんなに遅くまでほんとに有難うございます。

もうへろへろ状態で、なんだコイツはという状態でしたが、元気が出ました。




Hさんとパチリ

有難うございます!




Sさんも水俣から移動して来ていました




Horiブルベ伝道士のジャージ姿!


なんとここのローソンにはイートインコーナがあり、最後のゴールを目指すブルベメンバーの

オアシスと化しておりました。

いや~、やっぱり暖かい中で座って休憩したいもんね~。

この極寒の中でコンビにの店前で補給食というのも寂しいしね~

特に女性ライダーにとってはいいですよね



違う時間帯でもこんな感じになっていた模様



最後の50kmに向けて足を伸ばす、ありゃメカTどうした。。。



メカTも一緒にストレッチ。



さて、もうあと50km

ゴールが見えてきました、もうちょっとです

この後また城南のちょっと嫌なアップダウンを走りバイパス経由でスタート地点すぐそばの

ゴール地点(公民館)を目指す

もう疲れがピークであまり会話にも気が入らない

なかなかペースもあがらない

なにか話しかけられても「ああ」「そうね」とかそんな感じ

信号で止まるたびに「は~」「ふ~」という声が漏れる

前を行くメカTさんも見るからにお尻が痛そう

頻繁に腰をあげ立ちこぎをしたり、下ハン握って前傾姿勢になったり

私も人のことは言えず、最後の50kmはもうずっと立ちこぎしたかったくらい



5時7分ついにゴール!

19時間07分の長い長い戦いでした

公民館では既にゴールした方々が休憩中



あったかい豚汁がとっても美味しい!



寝てる方も結構います


一日を振りかえりお互いの健闘をたたえ語り合う



さあ、でもまだ終わりではありません

ショップまで戻らねば

11日午前7時ショップ着、23時間の長い1日がようやく終わりを迎えた



今回もシンギュラーKITE号、頑張りました。

おもえばこいつと一緒にいろんなところを旅している、イタリアも行ったし。

さてさて、こうして300kmブルベ、BRM210熊本300kmは終わりました。

今回も様々な経験を得ることができた。

困難を乗り越えそして楽しく、また仲間達との絆を深めることができたすばらしいブルベでした。

そのことについてはまた後日。